「スマホ依存」という言葉をよく聞くようになりました。たしかに電車で周りを見渡すと、ほぼ全員がスマホをのぞき込んでいる、みたいなことがあったり、また、歩きスマホの人もますます増えているように思います。「スマホ依存」とは、「スマホが手元にないと落ち着かない」とか「一日じゅうずっとスマホのことを考えていて、どうしても触ってしまう」といった状態が挙げられるそうなのですが、これには心当たりがある人も多いのではないでしょうか。そこでロバ耳編集部では以下の内容でアンケートを実施しました。
スマホを手の届かないところに置いているだけでそわそわしてしまう?
結果はこのようになりました。
とてもあてはまる 6.9%
ややあてはまる 27.4%
あまりあてはまらない 42.1%
あてはまらない 23.6%
うっすら自覚がある人も含めると34.3%、3人に1人以上の人が「スマホ依存」の入り口とも言える、「手元にないだけでそわそわ」の状態を自覚していることがわかりました。
ではいったい、自覚している人たちはどのように「スマホが手放せない」状態に陥っているのでしょうか。具体的に聞いてみました。
検索、ニュース、ゲーム、SNS…気になることが多すぎる!
おもしろい情報が新しく入ってないか気になる(50代女性)
頭の中に浮かんだ事やテレビに映った物事を、すぐに検索したくなるから。たとえば、家で映画を観ていると、出ている脇役の俳優の過去の出演作品が気になり、映画を一時停止して調べてしまう(40代女性)
気になる事があったらすぐ調べたりと役に立つし、暇な時はゲームしたり、見逃したTV番組見たりと、兎に角使う事が多いので側にないと困るので(50代女性)
LINE、InstagramのDMがきてないか気になるから。 自分のブログの閲覧数が気になるから(50代女性)
もはや必需品
ペイや生活に必要なものが全てスマホに入っており、時計がわりにも使っているので(50代女性)
隙間時間にスマホがないと何をして良いのか判らなくなっている(50代女性)
外部と幅広くつながる手段を絶たれると、社会から隔絶された感覚になる(30代男性)
すぐに反応したい!
連絡もらって返事が遅くなると嫌だから(60代女性)
グループLINEの話題に乗り遅れたり、役員の決める内容に不参加になってしまうのが、怖い(40代女性)
介護をしているので、施設や病院からの連絡がいつ来るかと不安だから。また、家事の隙間時間ができたら、少しでもメールやLINEのチェックをしないとすごい量の未読が溜まるので(40代女性)
見逃すのがこわい!
推し活を始めてから情報を追うのに夢中で、良くないと思いつつスマホを手放せない。雑誌やグッズは予約開始日に売り切れてしまう事もよくあるので、定期的にSNSをチェックしなきゃという強迫観念にらかられている気がする(40代女性)
好きな芸能人がライブ配信するのを見逃したので(50代女性)
損をしたくない!
ポイ活をしている。チェックを細かくしておかないと 高額ポイントがもらえるアンケートを逃してしまったりする(50代女性)
ポイ活にはまってから、いつもスマホが離せない。消費した時間を他の事で有効利用しないと、焦ったりもする(60代女性)
本当に緊急だから!
地震が心配で、緊急速報が常に知りたい(60代男性)
子供が体調不良になって、学校から連絡があった時にすぐ気付けなかった時や、主人から急ぎの用事で電話に気づけなかった(40代女性)
大震災が起きると閉じ込められた時に手元にスマホがあったら助けを呼べて助かったんじゃないかなと思う報道を見て、何かあったときにないと不安だなと思うようになった(40代女性)
本当に緊急の連絡をすぐに取れるようになった点は特に、スマホがあって本当に便利になったと言えます。一方で、「スマホ依存」傾向にある人は、「気になる」「すぐに」「逃したくない」といった、突き詰めるとキリがない欲求を追い求めることで、スマホが手放せない状態に陥っている、といった傾向が見えてくるように思えます。
では、そういった状態になっていない人は、どのようにして回避しているのでしょうか。
スマホ依存に陥らないための方法
私、スマホ依存じゃありません!なぜなら…
手元にあると際限なくスマホを見てしまうので、あえて手に届かないようなところに置いておくようにしたら、なくてもイライラしなくなった(50代女性)
意図的に離す時間を設けないと、情報の大洪水状態なので他人軸で生きていると思ったから(30代女性)
家事など自分の用事も優先させたい。それで連絡がつかなくて険悪になるような関係性ではない(40代女性)
携帯ゲームとかをやってみた時、それだけで時間を費やしてしまうことがあって睡眠不足とか本来やるべきコトをおろそかにするような堕落した生活になってしまった。今はスマホを娯楽のツールとして使っていない。その方が本を読めるし、料理をしたり、運動したりと有意義な時間を過ごせている気がする(50代女性)
「スマホ依存かも」派のコメントと裏返しで、「すぐ反応する」完璧さを求めない傾向がありました。うまく使いこなせばとても便利なツールなのは間違いありません。振り回されずに頼りすぎずに付き合っていく方法のヒントがあったのではないでしょうか。
調査概要 |
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調査期間:2022/04/8〜2022/04/18 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:モラタメ |
調査人数:2,763名 |
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