近年、よく話題にあがっている「テレビ離れ」。スマホやインターネットの普及が主な理由としてあげられますが、その一方で「テレビ番組自体がおもしろくなくなった」という声もよく耳にしますよね。
コンプライアンス意識の高まりによって、テレビなどのマスメディアでは昔と比べるとできないこと、いえないことが増えているともいわれていますが、それについてどう思いますか?
世の中の流れだから当然のことだと思う 46.1 %
クレームを気にしすぎ、放っておいてもっと自由にやるべきだと思う 45.6 %
その他 8.3 %
「当然のことだと思う」と答えた人と「自由にやるべきだと思う」と答えた人が約半々、という結果になりました。
主なコメントとともにご紹介します。
当然の流れだと思う派
多様性、SNSやインターネットの発達など…時代の変化に合わせるべき!
SNSの発達により一般の人もどんどん意見を言うため、ある程度セーブするのは仕方ないことだと思う(70代男性)
例として働き方や、ジェンダーのことでさえ同様に、昔と考え方がかなり変わっているので、時代によって変わるのは当然だと思った(20代女性)
今は昔と違って、パワハラ、セクハラなどが許せない世情になっているので(60代男性)
多様性だったり、笑いの形が変わってきているから(30代男性)
すぐにネットニュースに書かれてしまう時代なので、仕方がないと思う(50代女性)
多様性やSNS・インターネットの発達など、昔とは時代が変わったから仕方ない、という声が多くあがりました。
傷つく人やマイノリティの人に配慮するべき!
マイノリティに配慮するのは当然だから。何も言えなくなるなどという人間は引退したらよい(30代女性)
知らずに人を傷つけていることがあるので、言いたい放題は控えたほうがいい(70代女性)
配慮していかないといけない部分もある。気にしたくないなら深夜にやるとか別の媒体でやるべき(20代女性)
人を傷つけないよう、配慮をするべきだから当然、という声も多く見受けられました。
中には、テレビでできないことはYouTubeなどの別の媒体でやればよい、という声もありました。
昔はゆるすぎた?子供への悪影響を懸念する声も
そもそも昔がゆるすぎたのではないかと思うし、今の人権やコンプライアンスが守られている社会が普通で常識だと思う(20代女性)
以前働いていた職場ではパワハラ、セクハラが毎日あった。9割が男性の職場だった。テレビの世界はまだまだ男社会のせいか、同じように感じる。女性の容姿を馬鹿にする発言には腹が立つ。そういう男に限って不細工(40代女性)
子供が見てはいけないようなエロや残酷さに満ちた番組が多かったから(40代男性)
下品な言葉などは子供の心に影響するから、コンプライアンスを意識することは当たり前だと思う(30代男性)
昔のテレビの規制がゆるすぎた、という声や、昔のままでは子供への悪影響があるのでは、という声も。
最近では、鬼滅の刃のアニメ新シリーズの「遊郭編」の放送についても、子供への悪影響を心配する声がSNS上であがったことも記憶に新しいですね。
もっと自由にやるべきだと思う派
このままでは表現の自由がなくなる?
いえないことが多すぎて、逆に誤解を招くことも増えたから(60代女性)
人を傷つけるようなことはいけないが、ある程度表現の自由だと思う(50代女性)
言論の自由が侵されていると感じる場面も見受けられるから(60代女性)
表現の自由もある程度保障されるべき。面白みがなくなる(50代女性)
コンプライアンスが厳しくなったことにより、自由がなくなった、という声がもっとも多く見受けられました。
このまま進むことによって、表現の自由や言論の自由がなくなるのでは、という懸念を抱く声もありました。
コンプライアンスへの意識の高まりによって生きづらい
テレビのみならず、社会全般も少し過剰かも(60代男性)
コンプライアンスは大切なことだと思うが、今は気にしすぎて言いたいことも言えなくなっている気がする。コミュニケーションでは気を付けながらも、許される部分もあると思う(60代女性)
逆にコンプライアンスを悪用している感じがする(60代女性)
コンプライアンス意識にしても、sdgsにしても、それが正義になりすぎると、ギスギスした世の中、何か統制された世の中になり、何か嫌な感じがするから(50代女性)
昔の人と比べ、ひとりひとりの価値がそんなに高くなっているわけでもないのに、異常にプライバシーやコンプライアンスばかり主張して息苦しい(60代男性)
コンプライアンスへの意識の高まりが、ギスギスしたり、息苦しい世の中を作っているのでは?という声も目立ちました。
中には、テレビだけでなく、社会全体がそうなっているように感じて息苦しい、という声も見受けられました。
声が大きい一部のクレーマーを恐れることはない!
クレームを言う人はほんの一部だと思うが、声が大きいので大勢いるように感じるのだと思う(50代男性)
一部のクレーマーを世の中の全てだと思い込み、クレーマーに合わせた番組作りをすればつまらないものになってしまう(30代男性)
すべての人に賛成されるものを提供するのはテレビに限らずどの分野でも無理。クレームを言っているのは、何でもかんでもクレームを言いたいだけの人が大半なので、相手にする必要はない(40代男性)
ダウンタウンの浜ちゃんが人をたたかなくなったら寂しい。文句を言う人は、言う前に自分の生活を豊かにすればいいのにって思ってしまう(40代女性)
クレームをいう人は一部であり、その一部に影響を恐れる必要はない、という声も多くあがりました。
今のテレビは優等生すぎる
バラエティー番組など規制が厳しすぎて面白くなくなってきているから(40代女性)
たしかに昔は思いやりや配慮がなく、人を傷つける言葉なども平気で使われていることも多くて、不快な気持ちになることも多くて、そういうことが減ったのはいいと思います。しかし、優等生すぎる発言ばかりになったのは面白くないと思うからです(40代女性)
昭和のテレビや映画は本当に楽しいものが多いと思う。今のテレビや映画、特にテレビのつまらないこと。コンプライアンスやどこかへの忖度で、まったく信頼感がない(70代女性)
実社会のほうがはるかに問題だから、テレビの世界は健全すぎる(40代男性)
規制が厳しくなることにより、優等生化したテレビはおもしろくない、信頼感がないという声も見受けられました。
中には、実社会と比較するとテレビの世界は健全すぎる、という声も。
約半数の人が、今のテレビに対してクレームを気にしすぎだと感じていることがわかりました。
昔はテレビが「娯楽の王様」といわれている時代で、会話や流行などにおいて大きな影響力を及ぼしていました。
スマホやインターネットも便利でよいものではありますが、また「テレビが面白い!」といわれる世の中になるとよいですね。
■調査概要
調査期間:2022/09/09〜2022/09/12 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:988名 |
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