Twitterは、ひとつのツイートに140文字という文字数制限があり、短い文章で意見を発信するという特徴があります。そのため、真意が伝わらなかったり、揚げ足をとるなど炎上や議論が起きることをよく目にしますよね。
140文字の文字数制限のあるTwitterでは、ツイートを書いた人の真意が伝わらないのは当然で、言葉足らずや揚げ足取りばかりでまともな議論など成立しようがなく、Twitterで議論をしようとするのはもはや害悪でしかないと思いますか?
そう思う 17.5 %
ややそう思う 25.1 %
あまりそう思わない 32.2 %
そう思わない 25.2 %
「そう思う」と「ややそう思う」を合計すると42.6%、「あまりそう思わない」と「そう思わない」の合計が57.4%という結果になりました。
半数弱の人がTwitterでの議論は害悪だと思っている、ということがわかりました。
結果としては「害悪だと思わない」派がやや多いですが、大きな差はないということになります。
主なコメントとともにご紹介します。
Twitterでの議論は害悪派
しょせん匿名の世界故に発言も無責任…議論として成立しない
匿名なので言いたい放題なところはある(20代女性)
ネットで不特定多数では、議論にならない(50代男性)
そもそも、名前も連絡先も、何ひとつ個人情報を開示しない中で好き勝手なことを言い合うのはおかしい。発言には責任をもつべき。言論の自由、の一言で片づけるのはいかがなものか。自分の主張ばかりして、相手のことを考えない人が増えていると感じ、私は嫌いです(50代女性)
相手の顔が見えないことで、責任のある発言を行っていないケースが多い(60代男性)
Twitterでの発信は匿名のため、言いたい放題になり議論として成立しないという声が多くあがりました。
インターネットというバーチャルな世界であり、匿名だからこそ、無責任に過激な発言ができると考える方が多いようです。
文字数制限が揚げ足取りの原因?一方で議論にならない原因は読む側の〇〇〇という声も
やはりあの文字数では伝えたいことも伝わらない、やることすら無駄だと感じる(20代男性)
140字では、言葉足らずや揚げ足取りばかりでまともな議論など成立しようがないと思う(50代男性)
文字制限がある限り、伝えきれない人が出てくるのは仕方なく、それに対して揚げ足取りはよくない(70代男性)
Twitterの特徴である140文字という文字数制限が、伝えたいことが伝わらないことに影響を及ぼしているという声も多くあがりました。故に揚げ足取りの原因につながっているのでは、という意見も。
しかし一方では、
言葉は尽くしたつもりでも、相手の理解力もあるので(70代女性)
書く側もだけど、それ以上に読む側の、特に若者の読解力や想像力が落ちてきているから。そういう部分の底上げをしない限り、見ず知らずの者同士の議論は難しいと思う(40代男性)
文字数制限が原因ではなく、読む側の読解力や理解力が落ちているのでは、という声も多くあがりました。
Twitter民は民度が低い?!
自分の意見を押しつけ、絡んでくる変な人が多い(40代女性)
ひとつのツイートを切り取り、その人が思ってもいないことを勝手にレッテル貼りしたりするから(30代男性)
あまりの主張に、友達はいないのかと心配になる(40代女性)
ただの呟きに対して、めんどくさい人が多すぎ(60代男性)
Twitterユーザー自体が意見を押し付けたり、粗を探そうとする人が多い、という声も。
実際にGoogleで「Twitter民」というワードを入力すると、「twitter民 偉そう」「twitter民 頭悪い」などの予測変換が出てきます。
Twitterユーザーなんて世の中全体のごく一部、少数派の人が過激なことを言っているだけ
Twitterでツイートしている人なんて日本人の1割にも満たないはずなのに、Twitterが世論の代表のように思い込まれているのを苦々しく思っているから(30代男性)
世の中全体ではごく一部でしかないTwitterユーザーが、過激なことを発言しているだけだ、という声もあがりました。
文字だけの表現では伝えたいことが伝わらない
文字だけでは自分の感情が表現できないので(70代女性)
やはり文字だけではなく対面して話す方が伝わると思います。文字だけではなかなか無理なところがあると感じます(70代女性)
字数制限が問題なのではなく、文字だけの表現では伝わらず議論が生じるのでは、という声も。
Twitterだけでなく、LINEやメールなどのテキストコミュニケーションにおいて、誤解が生じトラブルにつながった経験をしたことがある人は少なくないでしょう。
実際に、総務省が2015年にまとめた「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」によると、約15%がSNS上でのトラブルを経験しているという結果が出ています。自分の発言が自分の意図と異なる伝わり方をしてしまい、トラブルを招くケースが多い傾向にあるようです。
言葉や文字で真意が伝わると思うのは誤解である。伝わらないことを前提として利用するのがよい(60代女性)
上記のことを踏まえると、こちらの方の意見は真意をついているのではないでしょうか。
Twitterでの議論は害悪ではない派
文字数は問題ではない。短いからこそ伝わる
人間というのは、短文だからこそ読むのであって、長文だと言いたいことは書けるかもしれないが、読む人などいない。いかに、万人に刺さる文を書けるか、がTwitterの威力だと思う(40代女性)
字数に制限はあるが、うまく書いて表現している場合があるので(60代男性)
短い文で真意を表現することはそれだけ表現が洗練されるから(40代女性)
一番言いたいことは何か、よく推敲すれば140文字で足りると思う(70代女性)
140文字という短い文章は問題ではない、という声が多くあがりました。
Twitterは、制限文字数内でいかにエッジが効いた文章が書けるか、といのも特徴のひとつであり、それを肯定する意見が多いようです。
Twitterは議論の場ではなく、つぶやく場
個人のつぶやきに議論をふっかけるほうが非常識(40代女性)
そもそもただのつぶやきの場であって、議論する場ではない(40代男性)
つぶやきですから。揚げ足取るような人はいろいろな意味で欠落してるだけなので、いちいち気にすることもないのかなと。世の中は多種多様、能力もバラバラなので、すれ違いやトラブルは当たり前。嫌な人は使わなければよいと思います。規制ばかりでは広がりもなくなって尻すぼみ状態になることも多いですよね(60代女性)
Twitterは議論をする場ではなく、一方的につぶやくものだという声も見受けられました。
他人のツイートに反論や否定をするという使い方に問題があり、無駄な労力を使っているということのようです。
Twitterだからこその着眼点がある
簡潔に物事を問題提起をすることは普段の生活では知らなかったことを知れたり、考えさせることになるから社会にとって必要だと思う(30代男性)
言葉足らずな状況で議論する中で足らずのところに逆に着目できたり、必要な要素が浮き上がることもあることから、Twitterで議論することが害悪であるとは思わない(30代男性)
議論をすることは悪ではない。確かに文字数が足りないことはよくあるが、速報性のあるTwitterで議論することは価値があると思う(30代男性)
少ない文字数で意見を述べる点や速報性がある点など、Twitterの特徴を活かした議論ができることはよいことだ、という意見も見受けられました。
Twitterではなくアンケートにおいても、さまざまな意見が飛び交いました。
個人の考えを主張することはよいことですが、顔が見えないネットという空間だからといって、揚げ足を取ったり誹謗中傷につながる行為はマナー違反です。
また、文字だけでのコミュニケーションは誤解が生じやすく、特に文字数が制限されているTwitterではそういったトラブルも起こりがち。ほどほどの距離感で利用するのがよさそうですね。
■調査概要
調査期間:2022/09/09〜2022/09/12 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:988名 |
|