普段からエネルギーを節約したり、ゴミを減らそうとする努力をしていますか?
努力をしている 71.6%
努力をしていない 28.4%
努力をしている人が71.6%、努力をしていない人が28.4%で、約3割が努力をしていない、という結果になりました。
エネルギー節約やごみを減らす努力をしていない理由は何ですか?
面倒だから 42.0%
もう手遅れだから 17.4%
自分ひとりがやったところで意味がないから 17.4%
その他 12.8%
なんだかんだでまだまだ地球環境が危機だと思わないから 10.3%
「努力をしていない」と回答した人があげる努力しない理由としては、「面倒だから」がもっとも多い42.0%、次いで「自分ひとりがやったところで意味がないから」が 17.4%を占めました。
「自分ひとりがやったところで意味がないから」「もう手遅れと思っている人」はそれぞれ17%で、「努力をしていない」と回答した人のうち、約6人に1人という割合だといえます。
主なコメントとともにご紹介します。
守らない人がいるし、自分だけがやっても意味がない
自分だけがやっても意味がないと無気力感があるから(30代男性)
自分ひとりがやっても何も変わらない!と言い聞かせている(50代女性)
罰則などを設けない限り、人類全体が一致することはないと思っているから(30代男性)
自分ひとりがしたところでどうしようもないと思うから(40代女性)
自分ひとりがしたところで意味がない、という声が多くあがりました。
ひとりの力は小さなものでもそれを理由にやらない人が増えてしまうことによって、どんどん問題は深刻化してしまうのではないでしょうか。
日々に追われて時間がない…余裕がない!
ちゃんとやらなければと思うのですが、日々の暮らしに追われてついついそうなってしまいます(50代女性)
そういった活動を積極的に行えるような心の余裕がないので(30代女性)
毎日のことなので、意識より面倒だという気持ちが勝ってしまう(60代女性)
ちゃんとやりたいという気持ちはあっても、日々に追われてなかなかできない…という声も多く見受けられました。
企業や行政がやるべき!過剰包装も問題なのでは?
自分たちではなく、企業・行政が取り組むべき(60代男性)
詰め替えがある商品は極力詰め替えを購入するし、資源ごみは自治体の指示に忠実に従っています。過剰な梱包や包装が大いにあると思うので改善できるところはしてもらいたい(50代女性)
過剰包装など、どうしますか?と聞かれたら、過剰包装しなくてもよいと答えるが、聞かれず相手側が勝手にやる場合は受け入れている。結果、家でのゴミは増える(50代女性)
購入したものの梱包は廃棄するには少なくできないから(60代男性)
力の小さい個人より、力が大きい企業や行政が取り組むべきだ、という声もあがりました。
中には、過剰包装がゴミを増やしているという意見も多く見受けられました。
近年、プラスチックごみの削減や包装・梱包資材の変更に取り組んでいる企業が増えています。
身近なところではスターバックスやマクドナルドなどのプラスチックストローの廃止があげられます。
北九州市では、2021年花王やエステーなどの10社が連携し、プラ容器回収の実証実験が行われました。
消費者が市内のスーパーなどに設置された回収ボックスにあるQRコードを読み込むと、LINEの公式アカウントから寄付先を選択できるようになっており、寄付金は参画している企業が負担するという仕組みです。
また、包装・梱包資材の変更の取り組みは、H&Mが2021年10月より 公式オンラインストアでの購入品の発送時に使用する、不要なプラスチック製包装・パッケージの廃止を行っています。
企業における取り組みは日々進化しているといえるのではないでしょうか。
行動しても目に見えない、得にならない!
なかなか行動に移して実際に数字に出るわけじゃないので面倒(20代男性)
自分には一銭にもならないし面倒である(40代男性)
やることに対するインセンティブがない。ごみを減らすことで自分に恩恵があるならやると思う。環境云々は自分にとってインセンティブではない。地球環境が滅するなら自分だけでなくみんなに関わるから(30代男性)
行動しても目に見えないうえに、得にならないから、という声も多く見受けられました。
しかし一方では、
ペットボトルをお店に持って行って、交換でポイントになるとかを積極的にやってもらえたら、もっと協力する人が増えるはず。セブンとかイオンとか、一部店舗でしかしていないので、全店舗に展開してほしいです(40代女性)
という意見も。
実際に、セブンイレブンやイオンなどでは、ポイントをためる方法としてペットボトルのリサイクルを採用しています。
しかし、ペットボトル回収機が設置されているのは、セブンイレブンでは2022年9月7日時点で合計2,174店舗、イオンでは2022年9月14日では10店舗という一部の店舗のため、まだまだ認知度としては低いのかもしれません。
分別の仕方にも原因あり?!地域差があるのはなぜ
ごみ分別が地域によって異なるのはなぜか(60代男性)
小さな物まで分別するときは、これくらいよいかなと思ってしまう(60代女性)
分別の範囲が設定されていないものも多くて困る(20代女性)
分別の仕方に原因があるのでは?という声もあがりました。
地域によってゴミの分別方法が異なることを理由にあげる方も見受けられました。
一般家庭から出るゴミの分別方法は、自治体によって異なります。
それには、焼却設備と人口が関係しているんだとか。
比較的新しく高性能な焼却設備がある地域では、プラスチックや白色トレイなどが可燃ゴミとして扱われ、古く性能が悪い焼却設の地域においては、プラスチックや白色トレイなどが可燃ゴミとして扱えず、分別が細かくなる傾向にあるそうです。
また、人口の多い地域では細かい分別にすると回収する負担が大きくなるため、ゴミの分別が大まかになる傾向があるようです。
環境問題なんてない!今の考えは過剰すぎる?!自分が生きている間が大丈夫ならよい
環境問題などいうものは、そもそも存在しません(40代男性)
地球温暖化という言葉からしていい加減なので(50代男性)
環境問題自体がない、今の考えが過剰すぎるという声もちらほら。
中には、地球温暖化という言葉自体が同調している感じでいい加減だ、という意見もあがりました。
自分が生きている間には何も変わらないから(30代男性)
少数ではありますが、自分が生きている間さえよければよい、というような声をあげる人も見受けられました。
数年前の予測では、世界平均で今世紀末までに1.5〜2.5メートルの海面上昇が起きるとされていましたが、2021年の予測では、この最大2.5メートルという数値でも楽観的な見通しであるという見解も示されています。
「国際環境NGOグリーンピース」が発表した海面上昇と高潮のシミュレーションにおいては、このままの対策で2030年を迎えると、日本全国で600万人もの人が浸水や冠水の影響を受ける可能性があるともいわれています。
自分が生きている間は大丈夫…という気持ちは楽観的すぎるのではないでしょうか。
ゴミの削減やエネルギーの節約において、「自分ひとりがやったところで意味がないから」、「もう手遅れだ」と思っている人たちの割合は、「努力をしない」という人の中の、6人のうち1人だということがわかりました。
しかし、個人の力は小さなものでもひとりひとりが取り組むことが大切ですし、次の世代のためにも手遅れで済ませていい問題ではありません。
企業も日々さまざまな新しい取り組みをしていますし、みんなで少しずつでも努力することが大切なのではないでしょうか。
■調査概要
調査期間:2022/09/09〜2022/09/12 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:988名 |
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