近年「日本の教育は海外と比較するとさまざまな面で遅れている」ということをよく耳にしますが、大人になってから「学校では教わらなかったけど、もっと早く知っていたらよかった」と感じたことはありませんか?
大人は教えてくれなかったけど、あなたが「これは小学校で教わっておきたかった、教えるべきだ」と思うことをすべて選んでください
お金・金融・投資に関する知識 45.5%
勉強をがんばるべき理由 26.2%
性に関する知識 23.3%
儲かる職業・職業別の年収 16.4%
社内政治を乗り切るスキル 12.8%
その他 3.5%
教えてくれなかったけど教わっておきたかった、教えるべきだと思うことはない 29.2%
「お金・金融・投資に関する知識」がもっとも多く、次いで「勉強をがんばるべき理由」「性に関する知識」「儲かる職業・職業別の年収」「社内政治を乗り切るスキル」という結果になりました。
それぞれの意見をランキング形式でご紹介します。
【5位】社内政治を乗り切るスキル
社内政治を乗り越えるスキルは、今の状況を見ると、その必要性がものすごく問われていて、それができない者は引き籠もり云々といった闇に堕ちてしまうと実感しているから(40代男性)
社内政治を乗り切るスキルがわかっていたら、人間関係で苦労が減っただろうから(40代女性)
【4位】儲かる職業・職業別の年収
小学生の時期はアイドルやスポーツ選手など華やかな職業に憧れを抱きやすいし、世の中にどのような職業があるかも多くは知らない中で『将来の夢は何』って聞かれても答えられない。儲かる職業について学ぶ機会、将来について考える時間があってもいい(30代女性)
玉の輿に乗るため、男を見る目を養いたかった(60代女性)
【3位】性に関する知識
性犯罪なども教えておくべき項目。妊娠したら、お金がかかること(40代男性)
今でこそ『わいせつ行為』等の厳しい条例がありますが、幼いころにも学校でもう少し『性』について教わっておくほうが良かったと思う。実体験でも、今なら普通に『犯罪』と思われることを何度も味わった経験から(70代女性)
レイプについて。知らなかったからされそうになった(20代女性)
SNSや映像などで性的なものに触れる機会が多い年代なのに、基本的なことが分かっていない、自身でもそうだが異性の身体や心の変化について知らないのはお互いを尊重する上で将来的に弊害になる(50代女性)
【2位】勉強をがんばるべき理由
勉強ができたら、将来の選択肢がひろがる。やりたいことが可能になる。自分ももっと勉強をがんばってれば、また違う人生だったかな、と思います(70代女性)
両親は子供のころから勉強に対して欲がなく、普通の成績で満足していたみたいで、勉強しなさいと言われたことがなかった。東京の大学に入って、色々な大学の学生を知るようになって、知識は自分の生きていく上の武器になると思った(60代女性)
お金を一定期間安定的に稼ぐために、今勉強するのだという両面指導をしっかり受けたかった(70代男性)
【1位】お金・金融・投資に関する知識
借金やローンを組むことについてのリスクは学んでおくべきだと思う(50代女性)
預金も年金も当てにならない昨今、投資が身近な財産形成の手段になりつつあるから(50代男性)
もっとも多くの声があがった「お金・金融・投資に関する知識」ですが、特に「投資」について述べる人が多い傾向にありました。
以前は資産形成といえば預貯金が主流でしたが、近年は低金利が続いており、預貯金ではほとんど資産を成長させることができないといわれています。
また、雇用形態が多様化していることもあり、就職して定年まで勤め上げれば退職金で老後を過ごせる、という時代ではなく、退職金の額も減少傾向にあります。
上記のことを踏まえると、近年では資産形成を考えるには資産運用が欠かせない手段となりつつあり、金融リテラシーが求められる場面が増加している一方で、日本の金融リテラシーは世界と比較すると低いと語る識者が多いのが現状です。
2022年に「金融広報中央委員会」が発表した「金融リテラシー調査」によると、日本とアメリカでは共通の正誤問題の正答率は、日本47%に対してアメリカが50%で、アメリカが日本を上回っているとのことでした。
このような背景から、2022年度より、金融教育が高校の学習指導要領に組み込まれ、学校で資産形成にまで踏み込んだ授業が行われることになりました。
誰しも大人になってから、生きていく上で必要なことなのに学校では教わらなかったことがたくさんあることに気づくのではないでしょうか。
自分で学ぶことも大切ですが、日本で生きていく以上最低限必要だと感じることは、義務教育で教えて欲しいものですね。
■調査概要
調査期間:2022/10/28〜2022/10/31 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:941名 |
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