ロバ耳では、1月を「ワークライフバランス特集月間」とし、仕事にまつわるさまざまな調査を行いました。
その中で、自分が働いている会社が推進している「働き方改革」への満足度の調査を行ったところ、4割の人が「満足している」と思っていることが判明しました。
そこで、今在籍している会社で「働き方改革」が掲げられている、と回答した会社員の方135名を対象に以下のような内容でアンケートを実施しました。
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あなたの会社が掲げている「働き方改革」は、結局のところ「優秀な社員へのしわ寄せ」にしかなっていないと思いますか?
そう思う 28.1%
ややそう思う 30.4%
あまりそう思わない 29.6%
そう思わない 11.9%
「そう思う」「ややそう思う」と回答した人が58.5%、「あまりそう思わない」「そう思わない」と回答した人は41.5%という結果になりました。
約6割の人が、自分が在籍している会社の「働き方改革」が「優秀な社員へのしわ寄せ」にしかなっていないと思っていることが判明しました。
それぞれの意見をご紹介します。
「そう思う」派
残業が減っても業務量は変わらないから
仕事をこなせる人に仕事が集中することになり、上司は見て見ぬふりをしているから(50代男性)
業務量はほとんど変わらないのに残業を減らした結果、仕事のできる人が100%以上のパフォーマンスを発揮するなどして乗り切っているにすぎない状況である(30代男性)
成果をあげればあげるだけ…
仕事ができてもできなくても、一定時間勤務していれば、決まった給与はもらえる。結局仕事ができるスタッフに困難で大変な仕事がくる。成果を上げれば上げるだけ、自分の仕事は増える(50代女性)
しわ寄せがあるのは優秀な社員というより…
優秀な社員というより管理職に仕事が集中する。給料が多いから仕方ないと思うしかない(50代男性)
DX推進のしわ寄せ
働き方改革でDX推進をしているけれども、結局手作業でやってたものをデジタル化して、ITが苦手な人は仕事が減って楽になったと思う。でも元々得意な人に業務量が減りつつも業務が移っただけ。トラブル発生時、対人の対応だったものが対PCやアプリになったので、苦手な人は『トラブルが発生したのでなんとかして』といい、仕事ができないから帰ってしまい、担当チームに押し付けている(50代女性)
「そう思わない」派
負担がかかっているのは優秀な社員だけじゃない?!
優秀な社員だけでなく、全社員へ迷惑が掛かっているので(60代男性)
優秀な社員も残業できる時間が限られているため、全体的なパフォーマンスが落ちると思う(40代男性)
働き方改革以前から…
できる社員に仕事が行きがちなのは働き方改革以前からあることで、そこは変わらない(50代男性)
働き方改革の成果あり!
業績も順調な中、テレワークの導入、時間外労働も減少、有給休暇の取得率も向上しており、十分成果が上がっていると思います(60代男性)
前回の調査結果では、4割の人が「自分が在籍している会社の働き方改革に満足している」と回答しました。
しかしその一方で、今回の調査において、6割の人が「働き方改革は『優秀な社員へのしわ寄せ』にしかなっていない」と思っているという一見矛盾する結果となりました。
「優秀な社員へのしわ寄せにしかなっておらず、自分にはしわ寄せがきていないから満足」ということなのでしょうか。
それとも自分にしわ寄せが来るのは、自分が優秀な社員という証左であってそれはそれで満足、ということでしょうか。
あなたの会社の実態はどうですか?
■調査概要
調査期間:2022/12/07〜2022/12/12 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の「働き方改革」を掲げている会社に勤務するの男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:135名 |
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