ロバ耳では、1月を「ワークライフバランス特集月間」とし、仕事にまつわるさまざまな調査を行いました。
その中で「働き方改革」についての調査も行ったところ、今在籍している会社が掲げている働き方改革について4割の人が「満足している」と思っていることがわかりました。
そこで、「今在籍している会社で働き方改革が掲げられている」と回答した会社員の方135名を対象に、以下のような内容でアンケートを実施しました。
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あなたの会社が掲げている「働き方改革」は、結局のところ「申請できないサービス残業の増加」にしかなっていないと思いますか?
そう思う 23.0%
ややそう思う 22.2%
あまりそう思わない 20.7%
そう思わない 34.1%
「そう思う」「ややそう思う」と回答した人は45.2%、「あまりそう思わない」「そう思わない」と回答した人が54.8%という結果になりました。
約半数の人が、「働き方改革は申請できないサービス残業の増加」だと思っていることが判明しました。
それぞれの意見をみてみましょう。
「そう思う」派
残業時間が減っても業務量は同じ
サービス残業しないと仕事が終わらないから、みんなそうしている(20代男性)
仕事の量が減らず、人員も増えなければ、労働時間も短縮することができないので(30代男性)
業務量はあまり変わっていない。残業時間の月の上限が設定されており、サービス残業が増えたに過ぎない状況である(30代男性)
残業時間を管理されることによって…
できない人間の分までやらされて、休日に出勤しているが残業代は付けれないので精神的にしんどい。しんどいが、上層部は実情をわかっていなくてこれからもどんどん増えることが想像できるから深夜までサービス残業しないといけなくなりそう(40代男性)
仕事量は同じで残業しないとこなせない。しかし、残業が規制されているため、タイムカードで退勤扱いにした後に働いている人が多い(60代男性)
週5でリモートワークなので、勤怠管理は、業務PCのログイン・ログオフ履歴のみ。定時でログオフ後に、会社ネットワークに接続しない状態でPCを立ち上げ、続きの作業をすることが常習化している。そうしないと仕事が回らない…(40代男性)
「そう思わない」派
徹底的に残業を管理されているから
事業所の入出門時刻の記録やPCの起動・シャットダウン時刻の記録が行われているため、サービス残業はできない(50代男性)
ログイン状況で管理しているので、サービス残業はない(60代男性)
もし残業になる場合は、上司が申請してねと言ってくれる。実際はほぼ残業したことがない。もちろんサービス残業もしていない(50代女性)
残業代が出ないことはないから
残業はバンバン申請してやっており、残業代がつかなかったらすぐに労基に訴えるつもりなので(30代男性)
会社が以前労基署に…
以前労基署に注意を受けたことがあるから(40代男性)
働き方改革の推進により、残業時間を厳しく管理されることになった反面、業務量は変わらないことや人員の不足のため定時では仕事が終わらず、管理をすり抜けて残業をしている人の声も目立ちました。
残業時間を厳しく管理することによって申請できないサービス残業が増加していることは、根本的な働き方改革にはなっていないといえるのではないでしょうか。
■調査概要
調査期間:2022/12/07〜2022/12/12 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の「働き方改革」を掲げている会社に勤務するの男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:135名 |
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