近年地球温暖化対策として、各国が「温室効果ガス削減」に取り組んでいます。
「再生可能エネルギー(再エネ)」は、経済発展と温室効果ガス削減を両立するための重要な要素だとされていますが、2021年5月に経産省は、2050年までに再エネを大量導入した場合、電気代の値上がり試算によると2倍以上になると公表しました。
世の中の人は、この再生可能エネルギーについてどのような考えを持っているのでしょうか?
そこでロバ耳編集部では、以下の内容でアンケートを実施しました。
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もし、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーを100%使用すると、一般家庭の電気代が今より2倍以上も高くなるとしたら、あなたは電気を再生可能エネルギーに切り替えたいですか?
そう思う 7.4%
ややそう思う 16.0%
あまりそう思わない 31.4%
そう思わない 45.2%
「そう思う」「そう思わない」と回答した人が23.4%、「ややそう思う」「あまりそう思わない」と回答した人は76.6%という結果になりました。
4人に3人の人が、再生可能エネルギーを100%使用した際に電気代が今より2倍以上も高くなるとしたら、電気を再生可能エネルギーに切り替えたいと思わないことが判明しました。
それぞれの意見をみてみましょう。
そう思わない派
物価高の今、環境よりも家計が大事
今よりも更に値上げしたら暮らせなくなってしまうような気がする。自分ひとりなら節電できるが、高齢の家族は我慢もできないと思う。温暖化はこれ以上進んでほしくないが、いろいろなものが値上がりしている今だと、環境よりも自分の生活のほうに目がいってしまう(40代女性)
今でも高いのにさらに値上がりするなんて考えられません。環境にいいからと切り替えられるのは、お金が十分あって余裕のある人たちだけです(30代女性)
地球の温暖化は気になるし、孫たちに安心して生活できる地球を残してあげたいけれど、それ以前に生活苦で生きられなくなってしまう(70代女性)
保障制度やお得なサービスがないと無理!
これからの未来を考えると再生可能エネルギーを使用することに理解は示すが、家はオール電化なのでもし急に2倍に料金が上がったら正直困る。もしそうなるのであれば、その分電化製品や家電などの格安になる保障制度が欲しい(40代女性)
2倍以上が最大どこまでいくのかがわからないが、最低の場合の2倍でも生活していくのが厳しくなると思われるから。もし、再生可能エネルギーに切り替えることで、減税やお得なサービスが利用できれば良いのですが(50代男性)
そう思う派
地球の未来のために…
次世代の未来のことを考えると、今から再生可能エネルギーを考えなければいけないと思います(70代女性)
経済的に余裕があって、餓死せずに済むのであれば、当然切り替えますね。地球のメンテナンスにちょっとだけでも協力したい(60代女性)
本当にいいものを継続していけるのなら、子供や孫の世代のためにやむを得ないと思う(70代女性)
日本において、再エネの比率は2019年度で18%、2021年度では20.3%と発表されており、あまり伸びていません。
海外と比較すると、諸外国では日本よりもカーボンニュートラルに向けての活動が活発的であり、年々低コスト化していますが、日本では、地理的要因や物価や人件費の高さの影響で再エネのコストは高い傾向にあります。その分、電気代も高くなっているのが現状です。
未来の地球のためにも再エネ導入は大きな課題ですが、あなたはどう思いますか?
■調査概要
調査期間:2023/01/20〜2023/01/23 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:946名 |
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