改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日から自転車利用者のヘルメットの着用が努力義務化されますね。
自転車乗車時のヘルメットについては、2008年に実施された改正道交法で13歳未満の児童や幼児が乗るときにかぶらせるよう保護者らへの努力義務が定められましたが、新たな改正法では、自転車を運転する人全員に対象を広げ、「かぶるよう努めなければならない」と規定されました。
努力義務であり完全義務ではないので、ヘルメットを着用するかしないかは個人の意思が尊重されます。
そこでロバ耳編集部では、普段自転車を利用している387名の方に以下の内容でアンケートを実施しました。
続きを読む
2023年4月1日から施行する改正道路交通法で、自転車に乗る人にヘルメット着用の努力義務が課せられますが、あなたはどうしますか?
着用するつもり 27.5%
着用しないつもり 60.7%
すでに着用している 4.8%
自転車に乗るのをやめる 7.1%
6割以上の人が、2023年4月1日以降努力義務化される自転車のヘルメットを着用しないつもりであることが判明しました。
それぞれの意見をみてみましょう。
着用しないつもり派
近所しか運転しないのに、髪が乱れるだけなので都度被ったり脱いだりしたくない(40代女性)
買い物に行くときに自転車を使っていますが、買い物中にヘルメットが邪魔だし、自転車に置いていったら盗まれるかもしれないので着用しない(50代女性)
ヘルメットをかぶると髪の毛がべたっとなるし、左右が見えづらくなってしまう。片頭痛持ちなので、頭に負荷がかかると、頭痛の引き金になってしまう(50代女性)
面倒だからしないと思う。全員が必ずつけなければいけないとなったらつける。努力義務だとしてない人の方が多いので、自分は同調圧力に弱いので着用している人が少ないとやらないと思う(40代女性)
自転車にそもそもヘルメットを保管する場所がなく、かといって出先で持ち歩くのも不便で邪魔になることが予想できるので。努力義務から完全義務化されて、ヘルメットを保管できる自転車がスタンダードになれば自分ごととして考える(50代女性)
着用するつもり派
ヘルメットをしなかった場合、致死率が2倍になるという話を聞いたことがあるから(60代女性)
自転車に乗っているときに何度も転倒し、病院へ行って頭を診てもらったことがあるので(70代男性)
普段から自転車に乗る際狭い道路を走ることが多く、自動車とのすれ違いが怖く感じている。身を守るためには必要性を感じるので(50代女性)
自転車に乗るのをやめる派
頭髪が薄くなっているのでヘルメットをかぶるのが気になる。それなら自転車に乗るのをやめます(70代男性)
今もそれほど乗っていないし、そのためにわざわざヘルメットを購入するのは無駄な気がするため(40代女性)
すでに着用している派
かっこいいヘルメットも多いし、安全面でも大切なので(20代男性)
40年前からマウンティンバイクやロードバイクに乗っているので、自転車に乗るときはヘルメット着用が当たり前になっている(70代男性)
警視庁によると、自転車乗用中の交通事故で亡くなった人の約6割が頭部に致命傷を負っており、自転車乗用中の交通事故においてヘルメットを着用していなかった方の致死率は、着用していた人に比べて平成29年から令和3年までの5年間の合計で約2.2倍高くなっているとのことでした。
しかし今回の調査では、6割以上の人が2023年4月1日以降努力義務化される自転車のヘルメットを着用しないつもりであることがわかりました。
頭髪の乱れや、ヘルメットの置き場所に困るからという声が多くあがりました。
また、完全義務ではなく努力義務という曖昧な表現であることを理由にあげる声も目立ちました。
あなたはどう思いますか?
■調査概要
調査期間:2023/02/13〜2023/02/15 |
調査方法:インターネット調査 |
調査対象:普段自転車を利用している全国の男女 |
モニター提供元:株式会社ドゥ・ハウス/myアンケートlight |
調査人数:387名 |
|