「NPO法人 チャイボラ」について
全国の児童養護施設をサポートしています。不足する施設職員の「確保」と「定着」を目指しています。
チャイボラ代表・大山様にお話を伺いました。
全国には約2歳~18歳まで、約2.5万人の子どもたちが児童養護施設で生活しています。
施設の子どもたちの日々に寄り添い支える職員ですが、多くの施設で人材不足が深刻です。
20名ほどの子どもを1人で見る時間帯が大半を占めることもあります。ひとりの子どもの担当職員が退職で入れ替わることも少なくありません。目や手が行き届かず、子どもたちの安心を守ることが難しい状況の施設もあります。
この現実に立ち向かい、ひとりでも多くの子どもに笑顔を増やすため行動したい、そんな思いでチャイボラを立ち上げました。
―職員「確保」のための施策について教えてください。
施設への就職を検討している学生さんと、施設との接点を作ることがテーマです。
まずは、施設見学会のサポートから始まり、総合情報サイト「チャボナビ」を作ってオンラインの情報検索を可能にしました。
さらに、社会的養護の実情や魅力を知ってもらうため、現役の施設職員と共に出張授業を行っています。コロナ禍においてはオンラインでの実施も増えてきました。
―職員「定着」のための取り組みについて教えてください。
職員がストレスを抱えてボロボロでは、施設の継続は難しいです。職員のための施策を2つ展開しています。
ひとつは、施設職員のための24時間対応・相談窓口アプリです。
もうひとつはオンライン研修です。研修では、参加者が北海道から沖縄まで離れていても、同じ悩みを分かち合い、同志としてつながることができます。その中で励まされたり、モチベーションがあがったという声もあります。今後もどんどん開催したいです。
―モラタメ会員にメッセージをお願いします。
私たちは、子どもたちが親を思い、また親が子どもを思う気持ちは本当に強く、また尊いものだと日々感じています。
たとえば「虐待」が理由の入所でも、親にも障害や虐待経験があるケースを目にします。子どもに手を上げてしまったことに苦しみながらも、子どものことを心配して毎日のように施設に連絡したり…。自分の親を信じて再び家族がひとつになることを望んでいる子もいます。
「虐待」行為そのものは悪いことですが、子どものケアや親子のあり方は決してひとくくりにすることはできません。
ぜひ、未来に向かって一歩一歩ポジティブに歩む親子、それを全力で支える職員を応援してください!
チャイボラの活動について詳しく知りたい方は、こちら