「全国食支援活動協力会」について
全国各地で食支援活動を展開する市民活動団体のサポート・産官学民のネットワーク推進を行っています。活動を通じてあらゆる世代の豊かな食環境の整備・豊かな地域福祉社会づくりをめざしています。
大阪での食品お渡し風景
全国食支援活動協力会の平野様にお話を伺いました。
私たちは、全国の食支援団体をつなげ、より良い形で活動の輪が拡がっていくように様々な活動を行っています。主な活動としては、このようなものがあります。
・食支援活動に関わる講座
・セミナーの実施や講師派遣
・こども食堂サポートセンター
・ミールズ・オン・ホイールズ ロジシステム
・助成事務事業
・食支援活動の啓発・普及のための各種ガイドブック制作・調査活動
・公益的な社会的環境整備事業
北九州での飲食提供活動の様子
ひとくちに食の問題と言っても、地域や人によって抱えている課題は様々です。私たちは前身となる団体から数えると1985年から活動してきた豊富な経験を活かし、各地の活動団体が「いま」必要としているサポートを行っています。
―活動の中で大切にされていることは何でしょうか。
「食べる」という活動を通じて、助け合う人間関係をつなげていく、ということを大事にしています。
各地の食生活支援は本当に多様な課題がありますが、裏を返せばそれだけ多くの社会課題と食にかかわりがある、ということになります。
実際に、私たちが食支援活動を行う中では、地域に「栄養」「食育」「交流」「役割づくり」など多様な価値を提供できました。生きることは食べること。そして生きていくためには人とのつながりが欠かせない、ということです。
今も孤独や貧困、分断が起因するさまざまな社会問題が起きていますが、食を通じたコミュニティを生み出すことが解決策のひとつになる、と私たちは考えています。
函館にて食品お渡しの様子
―モラタメ会員にメッセージをお願いします。
これを読んでいる人の中にも、今後の日本や生活はどうなっていくんだろう?など漠然とした不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。
どのような問題が起きても、ごはんがしっかり食べられる場所がある、安心感があることで人は毎日を前向きに生きていくことができる、私たちはそう考えています。
食べ物を必要としている場所に、的確に食料を届けるネットワークを作るには、まだまだ多くの支援が必要です。でも、いちど完成させられれば、水道管のように長期に持続可能なものになっていきます。
ぜひ、私たちの活動を知って、応援していただけたら嬉しいです。
全国食支援活動協力会の活動について詳しく知りたい方は、こちら