今回の支援団体はこちら!「海の環境NPO法人 OWS」
「OWS」とは?
1998年に創立したNPO法人です。海をとりまく自然とそこにすむ生きものたちを通して、「自然に親しむ、自然を学ぶ、自然の大切さを伝える」というキーワードのもとに活動を推進しています。
OWSの横山様にお話を伺いました。
―どのような活動をされているのでしょうか?
これまで国内外を含めてさまざまな活動を実施してきましたが、現在は主要な活動を4つのプロジェクトとして取組んでいます。
●海洋ごみプロジェクト
●サンゴ調査プロジェクト
●干潟保全プロジェクト
●海の子プロジェクト
併せて、会報『季刊 エブオブ』とWebサイトを通じた普及啓発活動にも力を入れています。
とくに海洋ごみに関する取り組みは、OWSが最初に取り組んだ活動の一つです。
創立メンバーが北西ハワイ諸島のミッドウェー環礁を訪れた時、海洋プラスチックごみによるさまざまな被害を目の当たりにしたことがきっかけでした。
とりわけ、アホウドリ類のヒナの死骸から大量のプラスチックごみが見つかるという事実はとても衝撃的で、この事実を社会に発信しようという取り組みが現在の海洋ごみプロジェクトに繋がっています。
海洋自然保護区・ミッドウェー環礁のごみとコアホウドリ
―海洋ごみプロジェクトではどのような活動をしているのでしょうか?
ビーチクリーンアップはもちろん、学校への学習教材の貸出や出前授業、ダイバー向けごみ回収用マナーグッズの制作・領布、企画展の開催、原稿執筆、講演活動など、多岐にわたります。
さらに、OWSの他のプロジェクトにも海洋ごみに対応したプログラムを取り入れています。
海の子プロジェクトでは、自然体験学習プログラムでビーチクリーンアップをしたり、干潟保全活動やサンゴ調査でごみ回収をしたりしています。また、会報『季刊 エブオブ』の創刊号では、ミッドウェーの海洋ごみによる野生生物の被害を特集し、83号に至る現在まで大きなテーマとして取り組んでいます。OWSの活動の大きなバックボーンの一つです。
海の子プロジェクトでのごみ回収の様子
―モラタメ会員のみなさんに、メッセージをお願いいたします。
海の環境を良くしていくことは、めぐりめぐって私たち自身の暮らし・生命を守っていくことに繋がると言っても過言ではありません。「海離れ、自然離れ」が進んでいる昨今ですが、この記事を読んでくださった人が、何か少しでも海とそこに暮らす生き物たちに関心を持っていただけたら嬉しいです。
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