「スマイルオブキッズ」について
病気や障害のある子どもとその家族を支援しています。神奈川県立こども医療センターを受診する家族の滞在施設として「リラのいえ」を運営しています。
スマイルオブキッズの谷畑様にお話を伺いました。
「リラのいえ」には、1日だけの利用から、半年~1年以上ここで宿泊されるご家族も多くいらっしゃいます。24時間365日ボランティアが駐在しており、親戚のような温かく・ほどよい距離感を大切にご家族をお迎えしています。
―月に20~30組のご家族が利用されているそうですね。
はい。全国各地、時には海外からもお越しいただくことがあります。
子どもの闘病・治療生活は、大人に比べて症例が少ないために、患者さんの地元だけでは治療に対応するのが難しいことも多いんです。遠方にお住まいで、入院や通院が長期にわたると、ご家族も周辺に宿泊して付き添うことになります。
私たちは、少しでも自分の家のようにほっと一息つける場所を提供し、お子さんとご家族が治療生活中でも豊かな時間を過ごしてもらえたらと願っています。
―家族で長期間地元を離れるだけでも大変なことですね。
そうなんです。
親御さんはもちろんですが、きょうだいの暮らしも大きく変化せざるを得ません。
きょうだいさんは病室に一緒に入ることが難しいため、親御さんの付き添い中は預かり保育に行ったり、生活拠点が移ったために病院近くに転校・転園をすることもあります。
患者の子どもさん本人だけではなく、まさにご家族皆で協力しての生活になります。
そんな実態を踏まえ、保育士が一対一でごきょうだいをお預かりし、楽しい時間を過ごしてもらえる「リラのいえきょうだい児保育」も行っています。
―モラタメ会員にメッセージをお願いします。
多くのかたは「病気や障がいと闘う子ども」と聞いても、遠い存在に感じられるのではないでしょうか。私も以前は、子どもは元気に育って当たり前、と心のどこかで思っていました。
でもある日突然、ご自分の周りの子どもさんが病気や障害と向き合うことになったとしたら…「リラのいえ」のような場所があるだけでとても心強いと思います。
この記事を読んで、闘病・治療に取り組む子どものことを少し身近に感じ、応援していただけたら嬉しいです。
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