「D×P」について
不登校や経済的困難など、様々な事情で孤立している10代の若者を支援しています。
D×PはDrems times Possibilityで、「ユメ」かける「可能性」。ひとりひとりがユメを描ける状態にあり可能性が拡がるように、10代と社会をかけ合わせていく活動をしています。
D×Pの熊井様にお話を伺いました。
私たちの活動は、学校とLINE相談に分けられます。
学校では、定時制や通信制高校の中で、高校生とD×Pのボランティアが対話する授業「クレッシェンド」や高校生が定期的にさまざまな人とつながることができる場「居場所事業」を行っています。
―クレッシェンドは全4回の授業だそうですね。
定時制高校の授業時間を使わせてもらっていますが、なにかを教えるというよりもボランティアと生徒さんとの対話が主体です。対話を通じて関係性を築き、生徒が「人と関わってよかった」と思える経験をつくります。
ボランティアが自分の経験・失敗談・考え方を話す時間もあります。対話の中でこんな生き方もあるんだなと知り、自分のことを話してもいいかもと思えるような場をつくっています。
―LINE相談の取り組みについても教えてください。
「ユキサキチャット」というLINEを使った進路・中退の相談窓口を運営しています。2020年からは、食糧支援・現金給付のプロジェクトもスタートしました。
10代には対面や電話での相談には高い心理的ハードルがあります。彼らが利用しやすいようSNSで相談を受け付けたところ、多くの相談者が集まっています。
―2021年12月には登録者数が7000名を突破したそうですね。10代にとってなじみのあるSNSを通じて、活動が拡大しているのがわかります。
昨年の12月には、8万円を最大250名に給付するプロジェクトを開始し、580名以上の方から相談がありました。
現金給付や1箱に30食分をいれた食糧支援を行い、まずは目の前の安心できる環境を作っています。
また、就職や転職などのサポートや生活を安定させるための情報提供を行い、相談者本人が課題解決のための行動に進めるようにサポートしています。
10代の話を聞いていると、「もっと困っている子もいるし、自分の問題は大したことないのでは」という言葉を聞くことがあります。誰にも助けを求めず我慢して、本人も気づかないうちに深刻な状態に陥っていることもあります。
彼らが持つ将来の可能性をはぐくめるよう、困ったときには周りの人に助けを求めていいんだ、と思ってもらえるつながりを作っていきます。
―モラタメ会員にメッセージをお願いします。
一緒に10代の孤立を解決するセーフティーネットをつくりませんか? どんな環境にあったとしても「生きていける」と思えるようなつながりを得られる社会をつくりたいと思っています。
ぜひ寄付サポーターとして仲間になってください。
D×Pの活動について詳しく知りたい方は、こちら