今回の支援団体はこちら!「セカンドハーベスト・ジャパン」
「セカンドハーベスト・ジャパン」とは?
日本初のフードバンクです。
日本でのフードセーフティネットの構築を目的とし、児童養護・母子支援・障害者支援等の福祉施設や生活困窮者などに食品の提供を行っています。フードセキュリティ※に欠く人々に充分な食べ物を提供するため、食品企業などと連絡を取り合い、食を通じた新しい社会作りを目指しています。
※フードセキュリティ:日常生活を送る為に、安全且つ栄養のある充分な食べ物を適切な手段により得られること。
活動について、セカンドハーベスト・ジャパン様にお話を伺いました。
―日頃、どのような活動をしていらっしゃるのですか?
私たちの活動は、大きく分けて4つあります。
「ハーベストセントラルキッチン」…毎週、多くのボランティアの協力のもと、上野公園での配食を行うほか、ひとり親世帯や学習支援施設へはお弁当を配布しています。
「ハーベストパントリー」…失業、ひとり親家庭、難民などの経済的に困窮している人を対象に緊急食料支援を行う活動です。
「フードバンク活動」…食品企業等から、品質に問題がないにもかかわらず様々な理由で廃棄される食品を寄贈いただき、各種福祉施設、連携フードパントリーなどへ提供しています。私たちの活動の基盤となる取り組みです。
「政策提言・発展」…フードバンクを始める方々を支援するほか、フードバンク活動に関する研究調査や講演、シンポジウムなどを実施しています。
―最近の活動についてお聞かせください。
コロナ禍を受け、東京や神奈川で、当初の予定よりも前倒しでパントリーを開設したり、緊急開催も行いました。また、学生や子育て世帯を対象とした提携フードパントリーに食品を提供しました。貧困率の高い沖縄では「沖縄うさがみそーれープロジェクト」を開催し、2020年7月~2021年8月にわたり延べ30,000世帯を支援しました!
※「うさがみそーれー」とは沖縄の言葉で「召し上がれ」という意味
また、直営フードパントリーも、屋外での配布形式とするなど、感染防止対策を徹底しています。
―全国くまなく、活動を拡げていらっしゃるのですね。
はい!
食べ物は、私たちが生きていく上で欠かせないものの一つですよね。だからこそ、水道やガスなどのライフラインと同じように、安全で栄養バランスの取れた食べ物をあらゆる場所へ安心・安全に届ける基幹を作りたいと考えています。ひとことで表現すると、私たちは皆さんの「食の駆け込み寺」でありたいと思っています。
この記事を読んでいただいている方は、食べるものに困った経験のない人が多いかもしれません。でも、実は食べ物に困っている人は皆さんが思うよりも身近にいます。また、このコロナ禍を数年前は予期していなかったように、いつ何が起こるかは本当にわからないものです。ぜひ、フードセーフティネットやフードセキュリティを他人事と思わず、関心を持っていただくところから始めていただけたら嬉しいです!
―ありがとうございました!